カリスマに求められる素質って何だろうと考えたときに、一番に思いつくのは人を惹き付ける力でしょう。
今回はそんな人を惹きつけること人がどんな行動を行っているか書かれている人を動かすを紹介します。
どんな本?
あらゆる自己啓発本の原点とも言うべき本書は、1937年に初版が発行されると瞬く間にベストセラーとなり、累計で1,500万部を売り上げた。『How to Win Friends and Influence People』は初版の発売当時と同じように今日でも十分通用する内容となっているが、その理由は、著者のデール・カーネギーが決して変わり得ない人間の本質を理解していたからに他ならない。著者の信ずるところによれば、経済的成功の15パーセントは専門的知識から生み出されるが、残りの85パーセントは「考えを表現する能力、リーダーシップをとる能力、そして人々の熱意を引き出す能力」によるものとなる。人と接する際の基本的な原則を基に、自分が重要視され、評価されていると相手に感じさせるようなスキルを教示する。また、操られていると相手に感じさせないようにしながらつき合う基本的な手法にも重点を置いている。カーネギーは、誰かに自分が望むことをさせるには、状況を一度自分以外の視点に立って観察し、「他人の中に強い欲望を喚起させる」ことで可能になると述べる。更に本書を通じて、相手に好かれる方法、自分の考え方に相手を引き込む方法、相手の感情を害することなく、あるいは恨みを買うことなくその人の考え方を変える方法を学ぶことができる。例えば、「他人にその考えが自分のものだと感じさせる」方法、そして「まず自分の失敗について語ってから他人を批判する」方法などである。また、歴史上の人物、産業界のリーダー、そして市井の人々の逸話を交えながら、著者の論点が分かりやすく解説されている。(Joan Price, Amazon.com)
アマゾンから紹介文を引用しました!
この本自体は1937年に出版されたものですが、今でも多くの人に読まれている本なんです。
本書は基本的に、どのような行動をすれば人に評価されるか、どうすれば人を動かすことができるかという紹介が先にされ、そしてそれを筆者の経験や様々な人の逸話から例を出し進行していきます。
もちろん全部読んだほうが良いとは思いますが、短編集のような構成にもなっているので、どこからでも読めるようになっています!
カリスマを構成する素質の例
ここでは、僕が読んできた中で参考にしたいと思ったカリスマを構成する素質の例を紹介したいと思います。
【相手の意見に敬意を払い、相手が間違っていても指摘しない】
相手を説得するときに、一番効果的な方法は相手に自らの誤りを気づかせることです。
人が意見を言うときというのはその時点では、自分が正しいと誰もが思っていますよね。
その為、相手が正しいと思っているところへ、自分の意見をぶつければ相手の自分への心象が悪くなるだけではなく、相手が間違いを認めた後もわだかまりができてしまうことがあります。
従って、相手を説得する際は相手に自分の間違いを認めてもらうことが重要なんです。
この方法は説明力の天才である池上彰さんも行っているということが、伝える力2で紹介されていました。
池上彰さんは、芸人さんなどが質問の答えとは違うことを言ってしまっても頭から否定をするのではなく、ヒントを出したりして相手に気づいてもらうことを意識しているそうです。
誰かに答えを提示してもらってから、説明を聞くよりも自分で答えを出したうえで説明を聞くほうが説得力が増しますよね。
【自分の誤りを直ちに認める】
自分の間違いを素直に認めるのってなかなか難しいですよね。
ただ、間違いを認めないでそのままズルズルと遺恨を残すよりもさっさと間違いを認めて、その後をどうするか考えたほうが建設的ですよね。
また著者は即座に間違いを認めるだけでなく、そこに自己批判を入れることで相手の怒りや責めの気持ちを緩和できるという事にも言及してました。
【相手に期待をかける】
人は期待をかけられると思わず行動をとりたくなってしまうものです。
このことは、ビジネス書のベストセラー伝え方が9割でも紹介されていて、相手にYESと言わせたいときには承認欲求を刺激するといいということが言及されていました。
相手に対して、へりくだることはプライドが邪魔して難しいという方もいるかもしれませんが、そういうことを気にせずに行動に移せるのがカリスマの素質なんだろうと思わせられました。
【相手と対立しそうな時こそ穏やかに話す】
喧嘩やお互いに対立していると、ついついヒートアップしてお互いに強い口調で話してしまいがちですが、そんな時こそ穏やかに話すことが重要です。
怒りに怒りをぶつけてはどちらの怒りも燃え上がる一方で、なにもいいことはありません。
穏やかに話したほうが、相手も自分も冷静に話せますし、その後の関係も良好に気づけますよね。
相手が望むものを考えよ
人に物事を頼むときは、その人にもメリットがあることを気づかせることで成功確率が上がります。
これもまた、伝え方が9割で書かれていることですね。
約80年前からすでにそれに気づいていて、それを言語化できるカーネギーの底知れなさがうかがえます。
感想
書いてあることは、「言われてみれば確かにそうだ」というものばかりですが、そういうことを言われてなくとも実行できる人が人を惹きつけられるのだろうなと、おもい知らされました。
少しづつ、自分でも実行できるように手元に置いて人間関係がうまくいっていないときに読み返したいと思わせてくれる本です。
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